こんちゃんのブログ

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虹を架ける鳥 6 セキセイインコのキキちゃん

そのインコは天気が良い日がお気に入りなようだった。

 

天気が良いと機嫌がよさそうにしていたのを覚えている。

 

共働きで筆者だけ休みの日はそのインコの話し声でいつも起こされていた。

 

天気が良いと窓際にカゴが置いてあるせいか、外を見てカラスに鳴いてみたり、ビビったり、車や通行人に声真似を披露していた。

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(カゴのビニールは保温のためである) 

 

 

もちろん相手には何も聞こえていない

 

その話しかける声で何回起こされたことか

 

起こされて部屋から出て行くとそのインコのリアクションはいつも同じだった。

 

部屋から出ると

『え!?居たの?居たらなら構ってよー!!』

と言わんばかりに逆さまになりカゴから出してアピールしていた。

 

適当に話しかけて、歯を磨いて朝ごはんの支度などしていると、逆さまになっても相手にされないので必死に騒ぎ出す。

 

『ギャッ!ギャッ!ギャッ!』と

 

逆さまになって相手にされないと騒ぐの流れになっていた。

 

朝に弱い筆者は朝から騒がれたら、たまったものではなかった。

 

機嫌が良い時は構う、それ以外は疎かな扱いになる。

今覚えば最低な行動だったと思う。

 

妻は真面目なのでそのインコを我が子のように可愛がり溺愛したがそれでも筆者の方に懐いていた。

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妻はなんでも買い与え、自作でおもちゃなどを用意していた。

 

なんでこんな適当な人間に懐くのか全くわからなかった。

 

むしろ一歩引いて見ていたい筆者なのであまり懐かれてもあまり嬉しくなかった。

 

そんなことは関係なく放鳥時に筆者がいればオモチャや妻をほっといて筆者のところまで走ってくるのだった。

 

うちのインコの行動範囲は狭く、放鳥時のリビングの中だけだった。

 

筆者の部屋はリビングから離れているのでインコの行動範囲外だ。

 

行動範囲外には決して行かず、チキンなのでおもちゃが飛んで行った場合は諦める程だった。

 

にも関わらず放鳥時に筆者が部屋でゲームをしていると

 

行動範囲外でも迷って考えたあげく、部屋までの道中が怖いから急いで走って部屋まで走ってくるのだった。

 

やっとの思いで部屋まで来たが、軽くあしらわれて仕方なく妻の元へ帰るのが良くある日常だった。

 

それでもうちのインコは諦めなかった。

 

部屋に来ては相手にされないと肩に登り、筆者の耳の中にくちばしを入れて全力で吠えるのだった。

 

あんなに小さなインコでも耳元で鳴かれたらたまったもんじゃなかった。

 

そこまでされたら仕方なく構ってやった。

 

いつでも全力でぶつかってきたのだ。

 

こうして筆者は仕方なくそのインコを構ったいた。