虹を架ける鳥 ２ セキセイインコのキキちゃん
どうもこんちゃんですー
前回からの続きから
うちに来てから、数週間経った頃
カゴから出してみることにした。
カゴを床に置いて、カゴを開けて待ってみたが
警戒して、出てこようとしなかった。
待てど待てど出てくる気配はない
そこで思い付いたのがケータイのYouTubeでインコの鳴き声を
再生させておびき出すことにしてみた。
すると、どこからか聞こえるインコの声に反応して
カゴの中をそわそわとあちこち移動し始めたのだ。
そのうち、カゴの入り口に足をかけ、出ようか出まいか
迷っている様子だったが、ケータイの鳴き声につられて
やっとのことでカゴの外に出てきた。
妻が用意したおもちゃを並べて置いておいたが
警戒して遊ぼうとしなかった。
突いて、逃げる！突いて、逃げる！を繰り返し
何もしてこないことがわかると少しずつおもちゃを
いじり始めた。
そんな感じで何回か遊んでいるうちにだんだん慣れてきて
おもちゃで遊ぶことも段々覚えていった。
何回目のカゴから出す時か忘れたが
やたらと人の手を警戒していることが感じ取れた。
どうやら手のひらを向けていると警戒するが
手の甲を見せていると警戒はしないようだ。
来たばかりの時に脱走した際に捕まえたのが原因であろう
手の甲を見せ、指を伸ばして目の前にやると
乗りたくないけど、鳥の習性で足をついつい出してしまったと
いった感じで初めて指に止まってくれた。
鳥を飼い慣れている妻よりなぜか筆者の指に先に乗ったのだった。
そこから人に慣れるのは早かったと思う。
あっという間に人に慣れ、おもちゃでやんちゃに遊ぶようになった。
YouTubeで他のインコを見せてあげると、画面に張り付いて
夢中になってケータイ画面を見つめていた。
たまにケータイの裏を覗いて、インコが居ないか確認しているのが
可愛かったりした。
カゴの中には相棒という名の人形を１つ入れていて
その相棒はいつもいじめられている様子だった。
妻がネットで見つけて購入した鳥専用の吊り下げ用のベットは一切入ろうとせず
屋根に登ったり危ない行為をし続けるので、すぐ取り除くこととなった。
他のインコは中に入って寝たりしている様子だったが
うちのインコはそうではなかった。
とにかく、やんちゃだった。
メスではあるが、やんちゃ坊主にしか見えなかった。
カゴの中を無駄にアクロバティックに移動してみたり
狭いところに無駄に入って突っ掛かったり
妻がいつも心配しながら見つめていたのを覚えている。
筆者にとっては初めてのインコだったしこれが普通だと思っていた。
インコを飼い慣れている妻からするとインコらしくないとのことだった。
何処が違うのか聞いたところ、人っぽいとのことだった。
初めてのインコだし何が違うのかわからなった。
あと、妻が言うにはインコにも表情があるらしい
そう言われて、いろんな方向から見てみたが
全く表情はわからなかった。
常に同じ顔をしていて怒っているのか喜んでいるのか・・・
この時はまだ表情を汲み取ることができなかった。
3へ続く
