虹を架ける鳥 12 セキセイインコのキキちゃん
いつの頃からか、うちのインコはカゴの下に引いているチラシを
ちぎって細かくするようになった。
掃除を楽にするために敷いてあるチラシだ。
カゴの底面はインコの頭が通らないがくちばしは通すことができる幅だ。
インコを飼っている人ならわかると思うがその隙間から器用にくちばしを
伸ばしてチラシを引っ張って千切っている。
対策として細長い木を二本入れて高さを出して、チラシを加えれないように
調整したが気付いたらチラシはバラバラにされている。
チラシを細かくバラバラにしている間は妻が話しかけても無我夢中のため
無視されている。
筆者が話しかけるとこちらに気付き、いつものようにカゴに逆さまになって
張り付くのだ。
何を毎日そんなことに勤しんでいいるのか調べてみたが
インコは齧る習性があるからどのインコもやっているようだった。
今考えたら巣を作ろうとしていたのかなと思ったりもする。
とにかくかじるのが大好きで木製の物は形が変わるぐらい
齧りまくっていた。
たまに喉に詰まったの『おえっ!』となっている時があって
妻をしばしば心配させていた。
そしてまた変な遊びを開発していた。
それがカゴの中に設置したハシゴを使って
足場と足場の間の隙間に体を通すという
謎の遊びだった。
とりあえず見てもらった方が早いのでこちらの画像を
この隙間を無理やり通ろうとする謎の遊びである。
なんだか間抜けでひどい画像だが・・・
狭いところが好きなのかなんなのかわからないが
この隙間に執着しチャレンジするも腹がつっかえている。
途中で疲れて挟まったまま休憩し、再度チャレンジするも
諦めて体を出してまた再チャレンジといった行動を繰り返していた。
妻は心配性なので家事の最中でも手を止め
やめるよう必死に話しかけていた。
でもこの行動はなんだが間抜けで笑えた。
与えたおもちゃでは遊ばすこういった訳のわからない遊びばかり
開発するのが得意なインコだった。
放鳥時もおもちゃで遊ぶというより
人と接したがるような感じだった。
一羽しか飼っていなかったので人間とコニュニケーションを
とりたかったのかな?
他にも一緒に飼っているインコがいたら
そちらと仲良くやっていたであろう
おそらくうちのインコは自分のことを人間だと思っている
夫婦でご飯を食べているとインコも食事をした。
夫婦で笑っていたら笑い声を真似して一緒に笑った。
昼寝すると一緒に寝ていた。
仲間意識が強い動物らしい
その分、留守番の時は一人ぼっちだったから寂しかったであろう
出掛けて帰宅すると黙ってポツンと待っていた。
寂しくないようにラジオをつけて出掛けていたが
やはり人が居ないと寂しいらしい
そのポツンと一人で黙っている姿が今でも良く覚えている。